起きるとまもなく青森に到着するところであった。支度をして蟹田行きの普通列車に乗り換える。この列車は特急用の485系で運転されているためリクライニングシートを倒して寛ぐ。蟹田してこの列車は折り返しの青森行きになるのだが、自分が降りた後学生が大量に乗車してきた。701系だと輸送力不足だからこの運用があるのか。6両編成はほぼ満員状態で青森へ折り返していった。
「特急型車両の普通列車」

三厩行きの列車がやってくるまで駅前をぶらぶら。近くのコンビニで朝食を購入して戻ってくるとちょうど列車がやってきた。2両編成に数えるほどの乗客を乗せてひっそりとした蟹田駅を発車し、本州の鉄道最北端を目指す。中小国から海峡線と分かれるといよいよローカル色が強くなってきた。途中駅での乗降もほとんどなくゆっくり山を越えてゆく。やがて車窓に海が見えてくると終点の三厩に到着だ。三厩は本州の鉄道最北端であり、ここから先に線路は伸びていない。行き止まりの線路を見ると寂しさと感動が混じり合ったような妙な感情が湧きあがるのは自分だけだろうか。しかしこんな駅でもしっかり駅員がおり、列車に発車合図を送っていた。
「本州最北端の三厩駅」

列車が折り返してしまうといよいよ誰もいなくなった。駅前にスタンバイしているバスに乗り込むと運転手さんがヒマそうにしていた。
「兄ちゃんも運が悪いねー。昨日は晴れてたんだけどねー。」
マジっすかorz
自分一人だけを乗せてバスは竜飛岬へと走り出した。途中で中学生がそれなりに乗車してきたもののすぐに降りてしまい、結局青函トンネル記念館前で降りたのは自分だけであった。早速記念館に入ると受付の人が
「この時間ならお客様も少ないですし、今のうちに見学ツアーに参加されてみてはどうでしょうか」
と言うのでまず見学ツアーに参加することにした。この見学ツアーは斜坑ケーブルで海底トンネルに降りて海底トンネルについてガイドから説明を受けながら見学するのだが、思った以上に深い位置にいるようでワクワクするような怖いような妙な気分に。展示してある資料などを一通り見学した後ケーブルに乗って外に戻る。改めてこんなすごいトンネルよく通したもんだと感心してしまった。
「青函トンネル記念館ケーブルカー」

記念館を見学した後は津軽半島の先端である竜飛岬まで歩く。天気が良ければさぞいい眺めだろうが、今日は生憎濃い霧が出ている。ようやく岬の先端に着いたものの霧で北海道は見えず。こういう厳しい気象条件も津軽らしいのだが、やはり景色が見れないのはちょっと残念。また改めてリベンジしよう・・・。さて、岬から下の漁港まで降りるのだが、ここに自分が歩いてみたかった道がある。それが国道339号線、通称「階段国道」である。その名の通り階段で、車などは当然通れないのだがれっきとした「国道」である。役所が現地を見ずに国道と認定してしまった結果このようなことになった、ある意味「お役所仕事」という言葉の最たる例であるが現在はしっかり観光名所として定着しており結果オーライ・・・なのか?その国道を降りて竜飛漁港へ。
「階段国道339号線」

「ここは、本州の袋小路だ。」
太宰治は小説「津軽」で竜飛をこのように例えているが、実際に歩いてみると本当にその通りであった。先端に向かって漁港を歩いていると、徐々に道が狭くなり左右に漁師の小屋が寄り添ってさながら袋小路だ。そしてしばらく歩くとついに道は途切れた。ここが本州の行き止まりである。一応その先へ海岸線沿いに歩けるようになっており、少し歩いてみたが所々崩れている箇所があったり波が高い時などはかなり危険そうだ。
「竜飛崎の先端」

漁港まで戻りしばらくしてやってきたバスに乗り込んで三厩へ折り返す。三厩からは列車で青森へ。天気も多少回復して、青森に到着する頃にはうっすら日が差してきた。駅から青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸まで歩く。以前函館にある函館市青函連絡船記念館摩周丸を見学したので、今回は青森にあるかつての青函連絡船「八甲田丸」を利用した記念館を見学しようというわけである。こちらの記念館は摩周丸と違い客室したの車両甲板も見学することができ、より生に近い当時の姿を見ることができる。車両も何両か展示されていてとても面白かった。
「かつては青函連絡船として活躍した八甲田丸」

今日の予定は一通りクリアできたので、盛岡まで普通列車を乗り継いでいく。東日本・北海道フリーきっぷは18きっぷと違っていわて銀河鉄道・青い森鉄道を利用することができるためスムーズに進むことができた。夕飯に冷麺を食べてネカフェに到着。明日は一気に東京までいこう。
7月22日:
青森(6:03)→津軽線普通323M→蟹田(6:42/7:17)→普通325D→三厩(7:56/8:13)→外が浜町営バス→青函トンネル記念館前(8:46)→見学(徒歩)→竜飛漁港(12:10)外が浜町営バス→三厩(12:40/12:53)→津軽線普通336D→蟹田(13:34/13:47)→普通338M→青森(14:26/16:08)→東北本線普通576M→八戸(17:40/17:45)→青い森鉄道・いわて銀河鉄道普通4536M→盛岡(19:31)
次回は7月23日の模様です。東京へ一気に下る。
http://QCzM.firemox.net/YTR3n.html