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ラスト・トラベル九州編2月3日 〜丹後半島は晴れているか〜

朝6時前にホテルを出て駅へ。今日最初のランナーは特急「はまかぜ」2号だ。キハ181系が使用される唯一の定期列車であり、餘部鉄橋を通過する唯一の特急列車でもある。前回乗車した時はグリーン車だったので意外と音が静かだったのだが今回は普通車、国鉄型特急気動車の凄まじいエンジン音を堪能することにした。6時05分にいよいよ発車、2エンジンがけたたましい唸りを上げて豪快に鳥取駅を飛び出した。国鉄型の気動車というと加速が悪いイメージがあるのだが、そこはさすがに特急型、なかなか鋭い加速で山陰路を東へ進む。浜坂を過ぎてちょうど夜が明け始めた頃、減速して餘部鉄橋を通過。すでに新しい橋への架け替えが決まっており、工事用の機材などが置かれていた。この光景が見れるのもあと僅か、しっかりとこの目に焼き付けよう。香住からは学生もちょこちょこ乗車して通学の役割も担っているようだ。約1時間で城崎温泉に到着。多少の乗降の後すぐに扉が閉まり、大阪を目指して走り去っていった。

はまかぜで豊岡まで行ってもよかったのだが、それでは時間が持て余すことになってしまう。なので30分少々だが城崎温泉をブラブラ散歩することにした。ここ城崎温泉はよく文学作品に登場するが、たしかに温泉街はひなびたいい雰囲気で文学者が好みそうな感じだ。浴衣姿で散歩している人も多く、今度は泊まりで訪れてみたいと思った。

「風情ある城崎温泉」
城崎温泉1

城崎温泉から学生を満載した普通列車に乗り豊岡に到着。北近畿タンゴ鉄道の改札で「天橋立まるごとフリーきっぷ」を購入し、ここから回り道で大阪へ向かう。駅前をブラブラしながら時間を潰しているとこれか自分が乗る快速久美浜行きが入線してきた。この列車は終点の久美浜行きから特急「タンゴディスカバリー」2号になるため特急料金が必要になるが、フリーきっぷは自由席であれば乗車できるためうまく活用させてもらう。やはり特急車両は快適だ。シートカバーに丹後ちりめんを使用しており地産地消もバッチリ、2両1編成なので特急運用とローカル運用の両方こなすことができる第3セクターらしい車両と言える。雪の残る丹後の大地を駆け抜け1時間で天橋立に到着。ここに来たのは約5年ぶりだ。前回は霙に降られたが、今回は雨。ここに来ると相変わらず天気に恵まれない。日本三大文殊の文殊堂や天橋立の松林を久々に訪れ、観光船で天橋立に沿って湾の向かい側へとショートカットする。船の通過にあわせて近くの朱塗りの橋が回転するのはビックリした。

「文殊堂」
天橋立文殊堂1

「天橋立の松林」
天橋立松林1

湾の向かい側にある一の宮から近くの元伊勢籠神社へ参拝し、近くの停留所からバスに乗る。ここから先はフリーきっぷのエリア外だが、少し足を伸ばしてでも行ってみたい場所があった。よく日本の風景の一つで舟屋という1階が船の格納庫、2階が住居になっている変わった建物が密集している風景を見たことある人は多いのではないか。それがここ、伊根である。舟屋の里公園でバスを降り、伊根湾に沿った舟屋の並びをゆっくりと散策する。ここの人にはバイクも船も同じ扱いで、同じ場所に置かれている。陸地に囲われて波が穏やかだからこそこういう構造の家を建てることができたのだろう。一回こういう家に住んでみたい・・・。

「湾に沿って舟屋が並ぶ」
伊根の舟屋1

伊根から再びバスで天橋立に戻ってきた。ケーブルで笠松公園に登り、登山バスで成相寺へ。思ったよりこじんまりした寺だが立派な五重の塔があり、展望台もあったのだが霧が出てしまっていて眺望が今ひとつなのが残念だった。その後は再び山を下り、観光船で駅側へ。フリーきっぷを提示すると食事が安くなると書いてあったので食堂で海鮮丼を食べる。やはり丹後は海の幸、ペロっと平らげてしまった。

「笠松公園より眺める天橋立」
天橋立1

「雪を中に佇む成相寺五重塔」
成相寺五重塔1

「海鮮丼うめえ」
海鮮丼1

駅に戻ってきたが、思ったより早く回り終えてしまったのでだいぶ時間が余っている。そこで二つ隣の野田川を訪れた。ここは元々加悦鉄道との乗り換え・貨物受け渡し駅だったのだが、国鉄末期にこの路線が貨物取扱を廃止したことにより収入の大半を占めていた貨物輸送ができなくなってしまい、加悦鉄道も廃線になってしまった。現在線路跡は道路に転用されており、駅の待合室にはかつての配線や発車時刻表も置かれていて楽しむことができた。また、駅から天橋立方面にしばらく進むとかつての貨物専用線とのアンダークロス跡も見ることができる。

普通列車で折り返して宮津に到着。ここから福知山へ普通電車で福知山へ向かう。北近畿タンゴ鉄道は自社で電車を保有していない。北近畿タンゴ鉄道からはディーゼル特急のタンゴディスカバリー・タンゴエクスプローラーがそれぞれ京都・大阪へと乗り入れ、JRとの車両使用料清算のためにJRの特急電車が天橋立まで乗り入れるが、それとは別に1日1本福知山から宮津まで普通電車が乗り入れる。高規格の線路をディーゼル車両よりスムーズに飛ばして一気に福知山のJRホームに到着した。ここからは後続の特急「タンゴエクスプローラー」4号で大阪へ。先頭席だが運転室が低く客室が高い位置にあるため、あまり前方の眺めは良くないが、結構な速度で飛ばしているのは分かる。暗くなっていく景色を後ろへ流して福知山線を南下、尼崎からは東海道線の快速電車とデッドヒートしながら終点新大阪に滑り込んだ。

「タンゴエクスプローラー」
タンゴエクスプローラー1

さて、今夜の宿は夜行急行「きたぐに」なのだが、まだ4時間もある。夕食を食べながらどうしようか考え、梅田スカイビルに登ってみることに。ここの空中庭園は大阪でも有数の夜景スポットなのだが生憎今日は雨。受付の人に次回来た時に割引になるチケットを貰った。そしてエレベーターを登ってみると見事なほどにカップルしかいない。それにしても通路がビルのやや内側に作られているからか、思ったより夜景から遠いな・・・少し残念だ。でも晴れてたら摩天楼がかなり綺麗なんだろうな・・・。また晴れている時に来よう。その後スタバで時間を潰した後駅に戻り写真を撮る。103系など首都圏では見なくなって久しい車両がまだ現役で動いている。JR西日本の近畿圏は新旧入り混じったごちゃ混ぜっぷりが面白い。

「梅田スカイビルより摩天楼を一望する」
梅田スカイビル1

「大和路色の103系が大阪環状線をループする」
大和路103系1

23時過ぎに「きたぐに」が入線してきたので撮影を切り上げて早速車内へ。「きたぐに」に使用される583系のB寝台は現在日本で唯一残る三段式寝台。今回それを体験したくてあえてB寝台の下段を選んだのだ。中に入るとやはり天井が相当低い。上体を完全に起こしたら頭が確実にぶつかる。しかし窓際は上にある中段の構造上少し高さに余裕があるので着替える時などにうまく活用する。しかしこれが昼行運用の時は座席に変更できるっていうのだから、ある意味技術者魂を感じる車両である。列車は定刻に大阪を発車、電車だがモーター音は客室内にほとんど響いてこない。夜行運用も考慮してしっかりした造りになっているのだろう。横になってしまえばベッドの横幅は広いため案外快適だ。明日は最終日、しっかり寝ておこう。

2月3日の行動 :
鳥取(6:05)→山陰本線特急「はまかぜ」2号→城崎温泉(7:19/8:05)→普通162D→豊岡(8:18/8:54)→北近畿タンゴ鉄道快速612D→特急「タンゴディスカバリー」2号→天橋立(9:54/10:30)→観光船→一の宮(10:42/11:02)→丹後海運交通→舟屋の里公園(11:34)→伊根(12:41)→笠松ケーブル下(13:11/13:15)→ケーブル→笠松公園(13:20/13:25)→登山バス→成相寺(13:35/13:50)→登山バス→笠松公園(13:57/14:00)→ケーブル→笠松ケーブル(14:05)→一の宮→観光船→天橋立(14:27/15:26)→北近畿タンゴ鉄道普通333D→野田川(15:35/15:52)→普通232D→宮津(16:05/16:13)→普通224M→福知山(16:56/17:18)→福知山線特急「タンゴエクスプローラー」4号→新大阪(19:01)→梅田スカイビル観光→大阪(23:27)→東海道本線夜行急行「きたぐに」→新津(8:10)

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